
し、MLSはオプションと目されている。
欧州では、大きな空港が近接して存在しており、ILSの周波数割り当ての困難性、ILSへのFM放送の妨害、Cat ?/皿運航が必須であり、現時点におけるGNSSによるCat ?への適用が疑間視されている。一方、MLSがCat ?までの精密進入に対応できるまで成熟していることからMLSの早期の導入を希望しており、2,3の空港において運用に入った。
米国は、航空路における唯一の航法手段として位置づけられているGNSSの適用を、非精密進入及び精密進入にまで拡張するための検討を強力に推進し、Cat ?/? MLSの開発中止を1996年6月に宣言している。GNSSによる精密進入が実用になるまでILSで対応しようとするものである。その他の多くの地域では、Cat ?運航が中心でありMLS運用の緊急性が少ない。
わが国ではMLS開発・研究に20年以上の実績があり、その性能はICAO Annex 10のSARPsを十分満足できることが報告されているが、継続的な試行運航はなされておらず、必要に応じて信頼性の検証をする必要はある。
わが国でも多くの地域と同様、Cat ?運航が中心であり、数少ないCat?/皿空港もILSによるものでMLS運用の必要性が少ない。
エアラインからもMLS運用の要求がなく、MLSの航空法への取り込みは未だ行われていない。
このような内外の現状から、わが国でMLSが日の目を見るためには多少関係機関のフォローが必要と考えられる。
そこで、わが国においてMLSが使用されるとした場合、
(1)わが国では20年以上開発の実績があり、
(a)SARPsを十分に満たすことが実証されている(電子航法研究所報告書)。
(b)メーカーは直ちに製造できる(ALFLEX用として実運用した)。
(2)地形の影響を受け難いので、
(a)山や丘を削ったような空港でも使える。(注1)
(b)離島のように狭い空港でも使える。
(c)埋め立て、浮体、何れの海上空港でも敷地の面積を気にしないで使える。
(3)ILSに比べて、アンテナは小型かっ工場で性能確認ができるので、
(a)据付が簡単である(AZ,EL合わせて1日で据付けできる。ALFLEX用で実証済み。)
(b)据付後は送信レベル、モニタレベル、タイミングの調整とアンテナの方向合わせをするだけで調整工事は完了(AZ,EL合わせて2週間程度)。
(4)グランドチェックとフライトチェックは、
覆域(角度範囲)によるが、AZ:−40°〜+40°、EL:0.9°〜15°としても2週間程度で完了。データ解析はオフラインで2週間程度。(ALFLEX用で実績有)
(5)ILS、LAASと比べると、
(a)価格
LAAS。紵LS。藪LS
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